次に向かったのは雨降る中の薬局である。ここでも合点の行かない待遇に遭遇した。
そこはアーケード内にある店舗なので直接雨に濡れずに済んだのだが、
みな雨を避けて集中するから雑踏と化していた。
直ぐに対応したのは薬剤師か?若いが慇懃。処方箋を手渡して、
重い腰を手短の椅子に落ち着かせようとすると、
「PCRの検査をしましたか?行ったならば外で待っていて下さい」との事。
よって着座できず。これって隔離か?
アーケードは人が蠢き、はたや薬局の入り口で畏まっている私を見てどう感じるだろう。
と考えていたら、再度顔を見せた薬剤師は入り口の隅に寄れとの話。
マッタク!この雑踏とは掛け離れた、隅にいる私。
悲しい気分で待っていたら、「プロメタジン」を4日分渡された
(何故か、代金は後日で良いという)。
先生の話では、処方した薬はコロナ以外にも効くとの事だったが、
「プロメタジン」そのものは、抗ヒスタミンや抗パーキンソンである。
勿論他の成分も配合されていてアセトアミノフェンが有効か。
(先に話したのは「デキサメタゾン(=ホルモン剤)」であり、
新型コロナに良い薬はまだ既製品の代用しかないのだろう。)
帰宅し、美味しいが味気ない食事を済ませ横臥。体温は39℃後半を行き来し、
コロナに罹患した場合の事ばかり逡巡する。
翌日、全身の痛みは更に辛くなっているが、
39℃前半になり少しは薬が効いたような気がする程度だった。
17時携帯に連絡が入り2度名前を確認したあと、先生から直接話されたのは、「陰性」とのこと。
最初「陰性」の意味が解らなかった。先生から良かったですね。
と言われ始めて窮地を脱した事を理解した。
また熱が下がれば職場復帰は可能だが、今回の試験が陰性でも後日陽性と判定される事もあるから、
充分に注意するよう仰せつかった。束の間直ちに会社へ連絡し、
同時に妻は幼稚園やお稽古先に連絡を済ませた。
そして翌土曜日は38℃台に回復し、日曜日には36℃台になった事もあって、
節々の痛み以外の症状は、かなり楽になってきた。
 そうなると一体、今回の病魔は何だったんだろうと思い、ネットで流行り病を調べても該当は無く、
理解したのは現時点で新型コロナのPCR検査が優先であって、
インフルエンザ等の他のPCRは受け付けていない内容だった。
しかしあの高温は最近の私にとって久しぶりであり、巷間置かれるようになった、
非接触温度計に必ず引っかかる体温である。
その機器に近寄る事もなかったが、引っかかる度に今回の隔離様の屈辱を味わったのだろうか。
By分析S 7/2