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ミクロの世界と主題を置いていながら①では視認可の菌糸であった。
またキノコの培養には低温多湿の環境が必要との話にも触れたが、
その他に必要なキノコ栽培の条件として、刺激がある。
通常は菌糸を断ち切る刺激や通水刺激を、他に放電刺激も有効と聞いた。
ところが中国産白霊茸という種類は何を試みても子実体(食するキノコ本体)が出てこない!
考えてもダメなので、ついには自室に持ち込んで一緒に生活をしたがやはりダメ。
諦めかけた頃、何と屋外に放置していた区やトイレに放置していた菌糸から子実体が出ているではないか?

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後で知った事だが、このキノコには「寒冷刺激」が必要不可欠だったのである。
またキノコは不思議な生物で、先の菌糸で増える事もあれば、胞子を環境にばらまいて拡散増殖も出来る。
子実体を放置すればその下に微細な胞子を採取できるが、これを培養器(カステン)内で行うと後が厄介なことになる。
それは意図したキノコの菌糸培養中に、別の種類の胞子が混入し雑菌となってしまうからである。
これを防ぐためカステン内の消毒は70%イソプロピルアルコールの噴霧が欠かせないのであるが、
同時に手指から腕まで同時に消毒する。
日に1度位なら何ら問題はなくても、日に何度も消毒すれば肌荒れは防げない。
この作業で助かったのが、AQ水による空間除菌と皮膚への除菌であった。
副作用の肌荒れはなくなったが、速乾性がないので湿度が高くなった空間に対してはアルコールを使用していた。
つまり、使用する用途によって除菌剤を変えて上手くいった事例である。
By分析S